アスベストの有無を調査することは、解体作業やリフォーム作業をする上では欠かせないものとなっています。これらを吸いこむことで肺への重篤な問題が生じ、肺癌などの病気を発症します。その上で症状が出るのが二十年以上と長く、知らずに吸い込んで後に致命的なダメージとなってしまうこともあるのです。そのために工事の直前にはアスベストが建材に含まれているかを調査することが必要となるのですが、具体的にその後でどう対処すればいいかが疑問だという方は多いことでしょう。
アスベストの調査そのものは簡単で、建材の一部を削り取って採取した後、ビニール袋に入れて郵送すれば業者が含有状況を調べてくれるようになっています。大体一週間程度で結果も出ますし、価格も二万円弱となるので手間とはなりません。では、その際にアスベストの含有が認められた場合は、どうすればいいのでしょうか。この際にはもちろん工事をそのままは続けられないため撤去作業が必要になります。
これはアスベストの含有が認められた建材だけを専門の作業員が赴いて取り除くというものとなり、含有の認められた屋根材などを撤去し、廃棄処分します。これらは大々的な工事ではなく、あくまでも一部の建材を撤去するのみなので、価格としては二十万円から三十万円で済むというのが相場となっています。ただし、これらの作業の前には含有建材のみをあらかじめ仕分けしておく作業が必要になるので、その部分で多少の手間がかかることはあります。