アスベストは石綿と呼ばれる建材に含まれる物質、解体を行うとこの物質が空気中に飛散してそれを吸い込むと肺に突き刺さり健康被害を受ける、このような理由から製造はもちろん使用も禁止されました。これは平成18年9月1日以降に決まったものになりますので、基本的にこの時期以降に建設が行われた住宅は使用されていないことになります。ここで注意をしなければならないことは、この時期以降に新築住宅として建設されたものは対象外であり、リフォームや増改築においては該当しないといった点です。なお、法律は度々改正が行われていますが、2023年10月１日にも改正が行われ、そのときは解体工事を行う前に実施するアスベストの事前調査は資格が必要になること、その資格は建物物石綿含有建材調査者と呼ばれるもので、資格を持たない人が携わることができなくなります。
資格は講習に参加することで修了証を取得できます。アスベストが使用されているのか否かは外壁塗装工事を行うときも実施されますので、塗装会社もこのような資格を持つスタッフがいないと毎回専門機関に対して調査を依頼しなければならなくなるので、コスト的にもアップしますし塗装の前工程として行うことになるので今までよりも塗装工事にかかる日数が増える恐れも出て来ます。ちなみに、外壁材にアスベストが使用されていても、そのまま重ね塗りをすれば飛散を防止できますが、劣化が激しいときに作業中にアスベストが飛散するリスクがあるので十分な注意が必要です。