アスベスト調査の対象をご紹介

木造住宅のアスベスト使用における目視調査

木造住宅の場合でも、改修工事や解体工事を行う前にアスベストの事前調査が必要です。最近は、サイディングボードなどの住宅の外壁塗装工事を行うことが多くなっていますが、外壁塗装は塗り替えリフォームになりますが、下地をきれいに整えるなど既存の建築物に何らかのキズを与えることになるので、そのまま塗るのとは異なり石綿の飛散といったリスクに考えられます。そのため、外壁塗装工事を始める前にアスベストの事前調査を実施しなければなりません。目視によるアスベストの事前調査は、対象物を目視で確認する方法ですが、基本的に、木材やガラス、無塗装の鉄板は含有の恐れがないと判断ができます。

ただ、このとき注意しなければならないことは表面が木材や鉄板の場合でも、ケイ酸カルシウム板などの下地材を使用していたり、古い壁や床をそのままにした状態でリフォームしていることもあるといった部分です。この場合は、目視で確認することはできません。特に壁紙や塗装などで隠れていて、種類が違った建材の境目の判断がしにくいこともありますので、壁や床などの一部分を剥がして、裏側を確認するなどのアスベスト事前調査が必要になることもあります。ちなみに、ケイ酸カルシウム板や石膏ボードなどの建材は、裏側に商品名などが印刷されているケースがありますので、その情報をメーカーに問い合わせを行ったり、石綿含有建材データベースを活用するなどで含有の有無の判断ができることもあり、これを裏面調査と呼びます。

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